獣医について

腕に傷のある獣医は良い獣医か?

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以前「腕に噛まれたり引っかかれた傷跡がある獣医さんは良い獣医さん」という内容がネット上に書かれているのを見かけました。もちろんこの記事は飼い主さんによって書かれたものでしたが、獣医側からも考えてみましょう。

その飼い主さんが上記のように考えた理由は、「腕に傷がある獣医は、動物に愛情をもって接しているから信頼できる。なぜなら動物に攻撃されても優しく声をかけながら接しているという事だから」という内容だったと思います。

腕に傷のある獣医=愛情をもって接している獣医か?

攻撃されても気にしない…そのような獣医師は存在するでしょうが、割合としては非常にまれだと個人的に思います。痛いからというだけでなく、そもそも傷を負うことを気にしないということは、社会人としてはダメな行為だからです。噛まれたり引っかかれたりすると、場合によっては腫れたり化膿したりして病院送りになるケースもあります。当然そうなった場合には仕事に支障をきたしますので、獣医師としては傷を負うのは避けなければいけないのです。違う言い方をすると「傷を負うことを気にしない」という事は、「風邪をひくかもしれないけれど裸で過ごす」という事と同じような行為なので、慎むべき行為であるのです。そのため獣医師に限らず病院のスタッフは攻撃性の高いペットに対して、ケガを負わないように注意して行動しています。優しく接したくても動物には言葉も通じませんし、難しいケースがほとんどです。

それでも生き物相手の仕事ですので、どうしても傷を負うことはあります。穏やかだった子が急に攻撃的な行動をとることもありますし、攻撃的だとわかっていても対処しきれないことがあります。なのでほとんどの獣医師は腕に傷跡があるのが普通なのです。

腕に傷のある獣医=ほとんどの獣医 ということですね。

主治医がペットに対して愛情をもって接しているかどうかを「腕に傷があるかないか」で判断するのはお勧めしかねます。じゃあどういう所で判断すればいいのかという質問には後日考えてみたいと思います。

 

では逆に、腕に傷がない獣医とはどういうことでしょうか?

例えば負傷しそうな危険な処置や検査、保定などは全て看護師や後輩の獣医師に任せているケースや、少しでも危険を感じる場合に積極的に鎮静を行っているケースが考えられます。もしくは動物に接する機会が少ない、あまり患者を診察してきていない獣医かもしれませんね。純粋にケガを避けるのが上手いというケースもなくはないですが、まれでしょう。これだとあまり良い獣医という印象を受けませんね。

 

ということで、本日の結論です。

腕に傷があるからといって、良い獣医とはいえない。しかし腕に傷がない獣医は、良い獣医でない可能性が高そうである」

以上、ご参考になりましたでしょうか。

それではまた。

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