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院長指名の良し悪し

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あなたのかかりつけの動物病院では、院長を指名することができますか?指名したことがありますか?

「とりあえず勤務医よりは院長の方がいいだろう・・・」

そのような曖昧な思考から院長を指名するのであれば、一度考え直してみてはいかがでしょうか?

 

さて、早速院長を指名する利点と欠点を考えていきましょう。

 

<利点>

・院長は(一般的に)病院内で最も獣医師としてのキャリアが長い=病気に対しての知識・経験が最も豊富

それゆえに獣医学的により良い診断・治療を受けられる可能性が高い

・病院の売り上げが自身の給与に直結するため、

飼い主にとって不快な(=病院の評判を落とすような)対応や発言を受けることはない

・転職することがないので、途中で担当が変わったりすることなくペットの診察を受けることができる

(院長が経営者ではなく雇われ院長の場合は、転職していなくなる可能性があります)

・病院内でのすべての事項に決定権を持っており、治療費の返済猶予や診察待ち順の優遇など、

勤務医相手では通しづらい要求をのんでもらえる可能性がある

 

<欠点>

・指名をしない場合に比べて診察待ちの時間が長いことが多い

・コストを強く意識するため、患者の利益よりも病院の利益を優先させる可能性がある

・病院運営のための業務も兼任しており、新しい知識・技術の習得に時間が取れず、

(より良い方法があるにも拘らず)既に古くなってしまった知識や手法を続けている可能性がある

・患者一人に使える時間が少ないため、しっかりと話ができない可能性がある

・実際の処置や検査は勤務医が行っており、院長は飼い主への説明しかしていないことがある

 

 

他にも利点・欠点はあると思いますが、私が勤務医として働く中でよく感じることが上記の内容になります。

これを踏まえて、「それでも院長がいい!」となるか、「実は勤務医でもいいんじゃないか?」

となるかは飼い主さん次第ですから、ご自身で考えて頂きたいと思います。

 

個人的意見としては、

・院長以外にそれなりのレベルの勤務医がいるのであれば、そちらの先生の診察も受けてみて考える

・大事に至らないと思われる内容であれば、院長以外の獣医も利用していく

・重症例やセカンドオピニオンなど高度な判断を必要とする場合は院長を指名する

というような獣医の使い分けというのをお勧めします。

獣医師と患者さんの関係は結局人と人の関係なので、相性によるところも大きいでしょうから、

意外と院長よりも馬が合う勤務医が見つかるかもしれませんよ。

(獣医師によっては、指名がコロコロ変わるのを嫌がる人もいますので、

必ずしも良い結果になるとは限りませんが・・・)

 

 

それではまた。

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