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犬・猫の血液検査って何やってるの?~後編~「検査結果の見方」を知ろう

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前回は血液検査の目的についてお話ししました。

<前回記事>

犬・猫の血液検査って何やってるの?~前編~「血液検査の目的」を知ろう

そして今日は血液検査の結果の見方についてお話ししたいと思います。

細かい話は後回しにしておいて、

ざっくりと大まかに把握できるようになりましょう。

各項目の詳しい解釈の仕方などについては、また後日書くかもしれませんが、

今はそこまで踏み込まないでもよいでしょう。

 

ちなみに血液検査の見方については犬猫と人間で違いはありませんので、

今回お話しする血液検査結果の見方は、

ご自身の健康診断で行った血液検査の結果を読み解くことにも使えます。

一挙両得ですね!

では本題に。

 

血液検査結果の見方を知ろう

さて、本題の検査結果の見方ですが、

その前にまずは全体像を理解しておきましょう。

血液検査の全体像

図の通り、血液検査は大きく2つに分かれます。

 

【1、全血球計算(CBC)】

血液中には様々な細胞が存在していますが、その細胞の数を数えたものです。

赤血球系、白血球系、血小板の3グループに分かれていて、

それぞれから異なる情報が得られます。

 

【2、血液生化学】

血液中に溶け出ている電解質や内臓酵素などの数値です。

それぞれの項目でターゲットとなる臓器や病気が異なりますが、

全ての項目を毎回調べているわけではありません。

病院によって日常的に調べる項目が多少異なっていたりしますが、

大まかには変わらないと言ってよいでしょう。

 

血液検査結果の見方

ほとんどの病院では、検査結果を紙に印刷して渡してくれると思います。

やることは簡単で異常値がないかどうかを見ることです。

レイアウトが病院によって全く異なるため必ずではないですが、

大抵の紙には異常値がわかるような印や、フォントが施されていると思います。

そうした異常値を見ることで体のどこが不調なのかを見つけましょう。

もし異常値が何も無ければ問題ありません。

異常値があった場合には、それがどういう項目なのかを見ていきましょう。

腎臓の数値なのか、脂質系の数値なのか、貧血に関わるところなのか、などなど

引っかかってきた項目から、体の悪い場所がおおまかに検討がつきます。

もし異常値の項目が何の項目か分からなければ獣医に聞いてもいいですし、

ネットで調べればすぐにわかるでしょう。

 

補足

「異常値を見ましょう」だけだと中身がスカスカな気がしますので、2点補足を。

 

1、異常値でも問題ない場合がある

異常値とは正常範囲から外れた値を言いますが、

「異常値=問題がある」とは限りません。

正常範囲は大多数の子がその数値に入るだけであって、

何も問題はないのに正常範囲から外れてしまう子も少数いるのです。

例えば生まれつき白血球が少ない子だったり、赤血球が多い犬種だったり、

平均から外れるような要因を持っていることは十分にありえます。

正常範囲からわずかに外れるだけであれば、病的な意味合いはないかもしれません。

とはいえ、正常範囲から大きく外れている場合はそういったものは考えにくく、

問題があって異常値になっていると捉えた方がよいでしょう。

 

なお初めての血液検査では、軽度の異常値が問題あるのか無いのかの判断は難しいです。

それまでに何度か血液検査をしていれば、それとの比較でどちらかを言う事ができます。

特に健康な時のデータがあればより良いので、

病気でなかったとしても定期検診で血液検査をやっておくと良いでしょう。

 

2、「肝臓の数値が異常値=肝臓が悪い」とは限らない

肝機能チェックのために測定されている項目がいくつかありますが、

肝臓以外の病気でもこれらの項目が異常値になる場合があります。

例えば脂質代謝異常だったり、ホルモン疾患だったりです。

そのため肝臓の数値が高かったからと言って、

うちの子は肝臓が悪いんだと思い込まないようにしましょう。

まあその辺りは獣医師が説明の際に補足をすると思うので、

飼い主さんとしては気にしなくても問題ないのかもしれませんが。

 

 

今日は血液検査の見方について少しだけお話ししました。

参考にしていただければ幸いです。

それではまた。

 

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