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ペット(犬・猫)の安楽死が選択される時~獣医が教えるその方法や意義~

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今日はペットの安楽死についてお話しします。

デリケートな話題であり、安楽死について書くこと自体どうなのかと考えましたが、

友人やペット仲間とも話しづらい内容であり、

逆にこういった所でしか情報を手に入れる事ができないのではないか、

と思いまして、書くことを決めました。

 

安楽死が選択される時

安楽死は腫瘍や肺疾患などの病気によって生活の質(QOL)が大きく低下しており、

その改善の見込みが厳しい場合に選択されます。

海外ではたとえ元気や食欲が問題なかったとしても、

治すことができない病気にかかった時点で安楽死を行う国もありますが、

日本ではそういった状況で安楽死を選択することは稀ですし、

それを受け入れてくれる獣医師も少ないのではないかと思います。

 

安楽死の方法

安楽死の方法はいくつか存在しますが、

麻酔薬の過剰投与によって行うのが一番良いと思っています。

確実に行うために静脈を確保して、薬剤を急速に投入します。

一瞬で眠りに落ちた後に、心停止が起こり、そのまま数分以内に亡くなります。

昔はカリウム製剤を大量投与して行っていた事もあるらしいですが、

恐らく不整脈で苦しみながら亡くなることになると思うので安楽死とは言い難そうです。

昔ながらの古めかしい病院で行う場合には念のため確認しておくと安心かと思います。

 

安楽死の費用

病院によってかなり変わってきそうですが、

数千円程度になる所が多いんじゃないかと思います。

ずっと病院に通っている患者さんで、どうしても仕方ない場合には無料という病院や、

安楽死後のご遺体清掃などのアフターケア込みで1万円を超える病院なども、

もしかしたらあるのかもしれません。

 

獣医師が安楽死をためらう時

「まだペットが命を全うできる」と思われる場合には、

安楽死は推奨されない事が一般的だと思われます。

もちろん主治医の考え方次第ではありますので、

欧米寄りの早期安楽死を推奨する獣医師もいるかもしれません。

(とはいえ少なくとも私が出会ってきた獣医師は皆日本寄りの考え方でしたが)

「あとは何が何でも安楽死はしない!」という先生もいるかもしれませんので、

そういった場合に安楽死が必要になると、転院しないと厳しいかもしれません。

 

あとは判断が難しいケースも当然存在しまして、

例えば交通事故にあった野良猫がいて、「可哀そうだから安楽死をしてあげてほしい」

と通りすがりの人が病院に連れてきた場合があげられます。

獣医によって意見が割れそうですが、治療を施すことによって生存が可能そうであれば、

私であれば安楽死は受けないと思います。

あとは他の病院で安楽死を断られたので、安楽死を希望で転院されてきた場合。

どういう病気があって、これまでにどういった治療をやってきていて、

その反応がどうだったか、なぜ安楽死が必要なのか。

そういった情報が全く不足している状況で安楽死だけを望まれてもなかなか難しいです。

前の病院で行った検査結果を元に、改めて一部の検査をやり直して、

安楽死をせざるを得ない状況だと確認できれば行うかもしれません。

 

 

おわりに

今日は安楽死についてお話ししました。

主治医によって色々と異なる可能性がありますので、

安楽死の可能性がある場合には早めに主治医に相談をしておきましょう。

それではまた。

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