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ペットが水を飲まない時~原因と対策~

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前回はペットが水を飲み過ぎる場合の話をさせていただきました。

【犬・猫】ペットが水をよく飲む→飲み過ぎるなら病気かも

今回はその逆の場合で、水を飲まない場合の話をしていきたいと思います。

一部前回と同内容ですが、お許しを。

 

ペットが水を飲まない時~原因と対策~

 

正常な飲水量

ペットの飲水量の目安は簡単に計算できます。

一日の量として、「 体重 × 40 ml 」です。

とはいえ個体差がそれなりにあり、

平熱の高さや活動性、食事内容などで変わってきますので、

あくまでも目安ということを念頭に置いておきましょう。

 

飲水量の計り方

飲水量の計り方はどの様なやり方でも構いませんが、

しっかり計りたい場合のやり方をご紹介しておきます。

・前日夜の寝る前に水の飲み皿を空にしておく

・当日朝、計量カップから計った水を入れる

・水を飲みきったら随時計量カップから補充する

・夜寝る前に、一日に飲んだ水の量を計算する

こうする事で正確な一日飲水量を測定することができます。

計量カップを使わない場合には、

500mlなどの飲料水のペットボトルを使って、

だいたいの量を計る事も可能です。

 

サークル内にいる時間が長く、縦のワイヤーに取り付けられるなら、

こういうのを使ってもいいかもしれません。

 

もともと飲水量が少ない場合も

犬でも猫でも、あまり水を飲まなくても問題なく過ごしている子がいます。

特に猫では、原産地が砂漠地帯で水を得る機会が少なかったため、

飲水量が少なくなりがちです。

普段から飲水量が少ない場合には必ずしも問題なわけではありませんので、

血液が濃すぎたり、脱水があったりしなければ問題ないと思ってよいです。

急に飲水量が減った場合や脱水がある場合には病院に行った方が良いです。

 

脱水チェックをしてみよう

我々獣医師が診療の際に行っている方法でもありますが、

お家で簡単にペットの脱水チェックをすることができます。

方法は簡単で、首や背中の皮膚をビローンと引っ張ってみて、

引っ張られた皮膚がどの位の時間で元に戻るかを調べます。

正常であれば引っ張っている手を離した瞬間にシュッと皮膚が戻りますが、

ゆるゆると戻っていく場合には脱水があります。

戻るまでに2秒以上かかる場合には脱水があると思ってよいです。

早めに病院に行き、病気がないかを調べましょう。

 

飲水量低下の原因として考えられる病気

飲水量が低下する場合には病気の可能性があります。

・食欲不振を引き起こす病気

体調が悪くて、水を飲む気にもならないという場合です。

多くの疾患が該当しうるので、個別の病気名を挙げることが難しいです。

 

・口が痛い病気

歯周病や口内炎、口腔内の腫瘍などによって口が痛い場合には、

水を飲むことを避ける可能性があります。

 

・狂犬病

狂犬病は恐水病ともいわれており、「水を飲みたくても飲めない」

という状態になるので飲水量の低下が起きる可能性があります。

とはいえ、日本で出会う事はまずないので除外しても良いでしょうが。

 

病気じゃなくても飲水量が減る場合も

水が補充されていないので飲めない場合、

水が取り替えられずに古いままで飲む気が起きない場合、

缶詰やウェットパウチなど食事中に水分が多いのであまり水を飲まなくてよい場合、

こういった場合には病気ではなくても飲水量がへる可能性があります。

 

飲水量を増やす対策

元々あまり水を飲まない子でも、

対策を打つことで飲水量を増やすことができる場合があります。

1、水に変化を付ける

飲み水に風味をつけたり、飲み水を動かす事によって飲水量が増えることがあります。

具体的には水に鰹節のダシを加えたり、ささみのゆで汁を加えたり、

流水器を設置したりするなどが挙げられます。

(例えばこういう流水器もあります)

これらの手法は効果が出やすい方法ではありますが、

こっちに慣れてしまうとただの水を飲まなくなってしまい、

今後ずっと同じように手を加えなければいけなくなる可能性があります。

 

2、水を食べ物に足す

ドライフードに水を足してふやかしたり、水分の多いウェットフードを与えることで、

口に入る水の量を増やすという作戦です。

食事内容がいつもと変わることによって、食べなくなったりする可能性があるので、

食べ物にこだわりがあったり、食ムラがある子にはお勧めしません。

 

3、強制的に水分を投与する

本人にストレスがかかるので、

脱水があるのに水を飲まないなどの場合に適応になりますが、

強制的に体に水分を投与する方法もあります。

・シリンジやスポイトを使用して口に水を放り込む

→誤嚥をしないように、ゆっくりと行いましょう。

・皮下点滴

→専用の道具と練習が必要になりますが、効果は大きいです。

行いたい場合には、かかりつけの動物病院に相談しましょう

 

終わりに

今日は水を飲まない場合についてお話ししました。

日頃から気にしていないと気が付かない場合も多いですから、

これを機に一度飲水量を計ってみてはいかがでしょうか?

それではまた。

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