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犬、猫のセカンドオピニオンを有効活用するには~準備編~

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病気がなかなか治らない。

今通っている病院に対して不満がある。

匙を投げられたが少しでもやってあげる事を探したい。

理由は様々あるとは思いますが、

セカンドオピニオンを考えることは決して珍しい事ではありません。

獣医師としてもセカンドオピニオンを有効活用してもらう事で、

より良い医療ができる可能性があるとも感じています。

 

とはいえ、現実にセカンドオピニオンとして来られる患者さんを診ていると、

獣医師としては色々と思う事もあるわけでして、

「こういう準備をしておくと、より有意義なセカンドオピニオンができるよ!」

という事を今日はお話しさせていただきます。

 

犬、猫のセカンドオピニオンを有効活用するには~準備編~

今日は準備編ということなので、

セカンドオピニオンを意識し始めた時点でやっておくことを挙げておきます。

1、経過・検査結果を整理しておく

2、不満(不安)と達成したい事をハッキリさせておく

3、今の病院で一度詳しく話をしておく

では個別にみていきましょう。

 

1、経過・検査結果を整理しておく

セカンドオピニオンをするぐらいですので、

経過が長く、色々な検査や治療をしているのではないかと思います。

それらは時系列順にまとめて整理をしておいた方が良いです。

時系列がバラバラだったり、飼い主さんが経過についてよくわかっていないと、

セカンドオピニオンをする獣医はもっとわかりませんし、

状況の把握に時間がかかってしまい、肝心の話に時間が取れなくなってしまいます。

もちろん検査結果などはすべて持ち寄って欲しいのですが、

要点をA4一枚に整理するなどできると素晴らしいです。

飼い主さんとしてはあれもこれも大事なんじゃないかと思って長くなりがちですが、

できるだけ要点だけを取り上げるようにしましょう。

 

2、不満(不安)と達成したい事をハッキリさせておく

次に自分がセカンドオピニオンで達成したい事を把握しておきましょう。

わざわざ通いなれた動物病院を離れるということですから、

かなりの理由がそこに必ずあるはずです。

ここが曖昧だと我々もどうしてあげるのが良いのか迷ってしまいます。

大事なのは「今、何について不満(不安)があり、どうしていきたいのか?」です。

例えば、、、

・体調悪化の原因が分からない事が不満で、検査などをして原因を突き止めたい

・今の主治医の消極的な治療が不満で、積極的な治療の選択肢を知りたい

・全身麻酔をかけての手術が不安で、本当に必要なのかを確かめておきたい

などが代表的なものになるかと思います。

 

3、今の病院で一度詳しく話をしておく

これが一番簡単で、重要なポイントかと思っています。

今の病院で一度問題となっている事について、改めて自分の考えや不満点を伝え、

それに関して話を詳しく聞いておくべきです。

我々獣医師も、それまでのやり取りから予想を付けて説明を行っていますので、

可能性の低そうな所に関してはあまり詳しく話をしていなかったりします。

(もちろん全くしないのは問題なので少しは行っているはずですが)

例えば、

「この飼い主さんは積極的な治療はあまり望まないだろうな」

と思ったら、リスクを取っての外科手術は簡単に紹介する程度かもしれません。

そうした時に飼い主さんから

「積極的な治療も考えていて、詳しく話を聞きたいと思っていた」

と話が出てくれば、そうだったのかと改めて話をする事になるでしょう。

でも飼い主さんが何も言わないまま次の病院に行ってしまったら、

実は詳しい話も出来たのに、そのチャンスを逃してしまうかもしれません。

 

他には口下手な先生がいたとして、

「今の治療が上手くいかなかったら、次はこうしよう」

と思っていても、それを上手く伝える事ができていなかったとしましょう。

そうすると飼い主さんは治療が上手くいかなかった時点で、

治らないからといって次の病院にいってしまうかもしれません。

でもそこで一度話を聞いてみると、

「なんだ、ちゃんと次の事も考えてくれてたんだ」

と安心できるかもしれません。

 

そうしたお互いの行き違いによってチャンスを逃す事の無いように、

セカンドオピニオンを考えるなら一度しっかりと主治医と話してみましょう。

もしかしたら今の病院のままで十分なのかもしれませんよ。

セカンドオピニオンに来たけれど、別に間違った治療はしていないし、

そのまま治療を続けていても問題なかったんじゃないか・・・

と思う事も私自身、何度かありましたし。

 

 

まとめ

セカンドオピニオンを考えたなら、

質の高いセカンドオピニオンのための準備として、

1、経過・検査結果を整理しておく

2、不満(不安)と達成したい事をハッキリさせておく

3、今の病院で一度詳しく話をしておく

という事をやっておきましょう。

もしセカンドオピニオンをしなかったとしても、

とても価値のある行動になるはずです。

それではまた。

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