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動物看護士の国家資格化について、イチ獣医師が思う事

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動物病院に欠かせない存在である動物看護士さん。

現在は民間の認定資格がありますが、

動物看護士の国家資格化についての法案が国会で成立する見通しとのことです。

 

動物看護師 国家資格へ 高度化するペット医療に対応(NHK NEWS WEB)

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190603/k10011938701000.html

さて、今日は雑談としてこちらについて思う事を垂れ流してみようかと思います。

 

国家資格化、賛成?反対?

まず動物看護士の国家資格化について「賛成・反対」でいうと、

私は賛成派に入ります。

理由は、獣医療が人の医療に近づいていくにあたって、

動物看護士も人の看護師と同様に法的な裏付けがあったほうが良いと思うから。

そして法的に整備されれば動物看護士の決して良いとは言えない待遇や環境が

少しでも良くなる可能性があるのではないかと思うからです。

あとは資格を必要としないがゆえに安易に動物看護士を目指して、

実際働いてみたら思ってたのと違うといって離職するような、

誰も得をしないケースを予防できるのかなと思います。

 

国家資格化は本当に必要?

正直な所、「国家資格化は無くても困らない」とは思います。

動物看護士の日々の業務が国家資格を必要とする内容かと言うと、

そうではない所が多いからです。

国家資格化すればまた変わってくるのかもしれませんが、

現状で病気に関する詳しい知識を必要とする話には獣医師が対応しますし、

そこまでは行かないけれど知識が必要な部分は、

日々の業務にあたる中で自然と覚えていきます。

動物看護士の学校に通っていなくても動物看護士として働いている人もいますし、

まあ極端に言えばやる気さえあれば誰でもなれる面が大きいですし。

でも飼い主さんの安心感のためには国家資格化があって良いと思います。

あとは採血とか、留置とか薬の調剤とか現状はグレーな領域について、

動物看護士がやっていいのか悪いのかについてハッキリ決められるという点でも

国家資格化はアリだと思っています。

 

国家資格化による飼い主さんへの影響は?

これは何とも予想がし難いですが、

良い面としては、

・動物看護師のサービス力向上

・動物医療レベルの向上

悪い面としては、

・診療費の増加

・待ち時間の増加

は起こりうる話かと思います。

動物看護士のプロ意識やレベルの向上が起きる中で、医療面では良くなる。

しかし国家資格化に伴ってハードルがあがり、

動物看護士の絶対数が減少すると思いますので、

現状でも不足気味の人手がさらに足りなくなるし、

雇うのに必要なコストも上昇し、診療費にそれが反映される。

その結果、上記のような影響が飼い主さんに出てくるかもしれません。

 

 

終わりに

今日は動物看護士の国家資格化について、自由に書いてみました。

国会の成立見通しとまで言っているので、まあ確実にそうなっていくでしょう。

その流れに逆らう事もできませんし、どうなっていくかを楽しみにしていましょう。

それではまた。

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