病気について 耳寄り情報

死亡率は5割前後!?犬・猫でもやっぱり怖い熱中症のお話

投稿日:

6月に入ってからはだいぶ気温が高い日が続いていますね。

気温が高いだけでなく、湿度も高くなっていて、

快適な気候とはしばらくお別れですね。

さて、そんな高温・高湿度の環境下においては、

ご存知熱中症が問題になりやすいです。

人の熱中症についてはある程度知っていても、

ペットに関してはあまり詳しくないという人も多そうですので、

今日は改めてペットの熱中症についてお話しします。

 

犬・猫でもやっぱり怖い熱中症のお話

熱中症とは?

ざっくり言うと、体の熱調整が上手く行かなくなってしまい、

様々な悪影響が出るようになった状態を熱中症と言います。

詳しくは下記の病気百科をご覧ください。

熱中症

 

熱中症はペットでも起きるの?

犬や猫も熱中症にかかります。

ちなみに犬と猫を比較すると、犬の方が明らかに熱中症の患者数が多いです。

理由としては猫が砂漠の暑い地域原産だから、日陰を求めて移動しやすいから、

散歩の習慣がないので外に出る機会が少ないから、

気道閉塞の問題が起きにくいから、といった事が考えられます。

 

熱中症が起きるとどうなる?

軽度の熱中症であればハアハアしたり、だるそうにしているだけですが、

状態が悪化していくと涎を流したり、ぐったりして動けなくなったり、

酷い場合には痙攣をおこしたり、意識が無くなったりすることもあり、

最終的には死亡する恐れがあります。

 

犬の熱中症の死亡率は約50%!?

人間の熱中症と比べると、ペットの熱中症は危険度が非常に高いです。

自分で症状を訴える事の出来ないペットでは、初期に発見する事が難しいからです。

人が熱中症にかかった時の死亡率は0.13%ですが、

犬の熱中症の死亡率は40~56%にも達する

との報告もあります。

原著の論文を読んだわけでは無いですが、

「実際にその程度の死亡率があってもおかしくない」

というのが獣医師としての実感になります。

 

室内にいれば熱中症にはならない?

「うちの子は外に出ないから大丈夫!」

そんな声が聞こえてきそうですが、

たとえ室内飼いで外に出なくても熱中症にはなります。

人の熱中症の話ではありますが、

熱中症で入院した患者さんの発症場所は、

室内と屋外がほぼ同じ割合だったという厚生労働省のデータがあります。

それだけ室内でも熱中症になりやすいという事なので、

ペットでも環境が悪ければ室内で熱中症を発症する事は普通です。

 

熱中症の治療

熱中症の治療はスピード勝負です。

熱中症を疑った時点で体を冷やし始めつつ、病院に連絡しましょう。

自宅で出来る治療は涼しい場所に移動する事と、

水・氷・保冷剤、扇風機などで体を冷やす事です。

動物病院では点滴を流したり、酸素室に入れたり、鎮静剤を投与したり、

解熱剤を投与したりと更なる治療を行う事が出来ますので、

早急に動物病院に移動しましょう。

ちなみに熱中症に気づいた時には大体が重症化していますので、

動物病院ではそのまま入院が必要になる事が多いです。

 

熱中症の予防

「暑い・湿度が高い」という環境を避けるのが一番の予防です。

エアコンを付ける、風通しを良くする、暑い時間には散歩に行かない、

などを意識して行っていきましょう。

特にチワワやブルドッグなどの短頭種、高齢のペット、肥満の子は

熱中症のリスクが高いですので、より一層注意をしておきましょう。

 

 

おわりに

今日は熱中症についてお話ししました。

とにかく伝えたかったのは、

「思っている以上にペットの熱中症は怖いものだ」

という事です。

まだまだ暑い日が続きますので、しっかりと注意をしていきましょう。

それではまた。

-病気について, 耳寄り情報

Copyright© わんにゃんライフ ~獣医師監修~ , 2019 All Rights Reserved Powered by STINGER.