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インターネット上の獣医療記事を信用し過ぎてませんか?

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インターネット上には色々な情報があります。

それは獣医療情報とて例外ではありません。

しかし、その記載されている獣医療情報は本当に正しいのでしょうか?

間違った獣医療情報を盲目的に信じてしまわないための、

関連知識などを今日はご紹介したいと思います。

インターネット上の獣医療記事を信用し過ぎてませんか?

 

1、WELQ問題って知ってますか?

皆さん、WELQ問題ってご存知でしょうか?

私が説明するよりも、他のサイトで分かりやすく紹介されていますので、

そちらから引用させていただきます。

WELQ問題とは

「WELQ」とは、当時、株式会社ディー・エヌ・エー(以下、DeNA)が運営していたヘルスケア情報キュレーションサイト。いわゆる、まとめサイトです。圧倒的な情報量が特徴で、医療情報を検索すれば必ず検索上位に表示される人気サイトでもありました。

しかし、2016年末にWELQが不正確な医療情報記事を大量に公開していたことが発覚します。「ブラックシードという健康食品はあらゆる病を治す」であったり「肩こりが酷いのは霊のせい」など、医学的根拠の無い低品質な記事が次々と暴かれ、SNS上で話題となりました。キュレーションサイトで大量に公開されていた記事のほとんどが、医療に関して素人のライターが書いたものだったのです。

<引用元>幻冬舎ウェブマ

WELQ問題からネット上の医療情報はどう変わったのか

嘘っぱちの医療情報が検索で引っかかってしまうという問題ですね。

WELQ問題は人医療の領域で起きた問題ではありますが、

同様の事は獣医療情報サイトでも言えますので、

嘘や言い過ぎた情報がインターネット上にあってもおかしくありません。

 

2、お前の記事も信用できるか怪しいじゃないか…

そうです。その通りなんです。

そういう発想になることが大事かと思います。

ちなみに私は獣医師ですが、素性を明かしたり、

獣医師であることを証明する気はありません。

理由はインターネット黎明期に身バレしてしまい、

ひどい目に合っている人を見ているからです。

また、獣医師の世界は非常に狭いので、

変に目を付けられるのを避けたいという意図もあります。

 

なので、獣医師であることの証明はありませんが、

そもそもインターネット上の記事なんか常に疑ってかかるべきだと思うので、

このサイトの記事についても同様に、

疑いの目で見てもらうのが良いと思うのです。

内容を信じるか信じないかはあなた次第です。

 

3、人には認知バイアスがある

人間には、

「自分で努力して得たものを価値があると思い込む」

という困った欠陥があります。

そのためインターネットで検索をして、

自力で時間をかけて調べた(獣医療)情報が、

他から入ってくる情報よりも正しいと思い込みやすいのです。

これが酷い場合には、

「動物病院で獣医師が話している内容」よりも、

「ネットで見かけた情報の方が正しい!」

と主張してしまう事になります。

信頼度が、

「素性のしれない何者か > リアル獣医師」

になってるという事なので、そんなアホな話はありません。

でも本人は大まじめにそう思い込んでいるんですね。

(残念ながらノンフィクションです)

 

 

一旦整理

ここまででお話ししたのは、

・ネット上には怪しい獣医療情報が存在している

・自分で調べた情報は、正しいと思い込みやすい

・このサイトの内容だって、正しいかどうかの証明はできない

ということでした。

変なサイトから間違った情報を仕入れてしまうと、

それを正しいと思い込んでしまう恐れがあります。

さて、それを踏まえてどうしていくかをお話しします。

 

 

4、インターネット上での信頼できる情報元とは

やはり信頼できるサイトだけを利用するのが一番の手でしょう。

インターネット上で信頼できる可能性が高いのは、

動物病院の公式HPで書かれている情報です。

デタラメを記載したら病院の評判が下がるかもしれませんので、

まず間違いなく獣医師が監修しているでしょう。

まあ獣医師にも変な人がいるので100%正しいかどうかはわかりませんが、

何の責任も裏付けもないサイトよりは遥かにマシでしょう。

 

同様に信頼がおけるサイトは、製薬会社のHPです。

腎不全やアトピー性皮膚炎などいくつかの疾患については、

製薬会社が結構力を入れて飼い主向けのページを作っています。

会社の評判や、治療薬の売り上げに関わるので、

間違った事を書くことはないでしょう。

(自社の薬をアピールするために、情報が若干偏ってるかもしれませんが)

 

5、裏付けのないサイトの情報とどう付き合うか

自分のサイトも含めまれるので悲しいですが、

何の裏付けもない獣医療情報サイトにしか情報が無い場合どうするか?

話半分ぐらいで頭に留めておきましょう。

余裕があれば動物病院で獣医師に確認すればベストです。

スマホでそのページを実際に見せても良いでしょう。

その際は、

「こんな事書いてあったんですけど、本当ですか?」

というスタンスが一番良いです。

ネットの情報を信じ込んだ状態で質問されると、

獣医師的には、

「獣医よりネットを信じるんですね」

と悪印象になってしまいますので。

 

 

おわりに

最近あった実体験をもとに、

インターネット上の獣医療情報には気を付けましょう

という事でお話しさせていただきました。

予防的な知識をもっていたとしても、

案外あっさりバイアスに陥るのが人間ってやつですので、

完全に防ぐことは無理でしょうけれど、

少しでも皆さんのインターネット&ペットライフに参考になればと思います。

それではまた。

 

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