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【終末医療】ペットは喋れないから、飼い主が判断するしかない

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ペットを飼っていて必ず一度は考える事として、

「この子が言葉を喋れたらいいのに」

というのがあると思います。

もしも飼っている子が喋れたなら、

想像するだけで色々な楽しい事が浮かんできます。

遊んで欲しいのか、何が欲しいのか、何を気にしているのか、何が怖いのか、

それがもう少し詳しくわかれば生活が豊かに遅れそうです。

そしてプラスの場面だけではなく、

マイナスの場面でもこの子が喋れたら・・・という場面があります。

それは病気や寿命でお迎えが近い時です。

病院では獣医学的に望ましい選択肢を紹介する事は出来ます。

しかし、ペット本人の希望に沿っているかどうかは全く分かりません。

なのでどれが本当に一番良い選択肢なのかがわからないのです。

そんな時によくお話しする内容を少し紹介します。

ペットは喋れないから、飼い主が判断するしかない

 

治療として一番良い選択肢は本人にとって一番とは限らない

病気の治療のために取れる選択肢が1つしかないという事は少なく、

未熟な獣医師でもない限り、

大抵の場合はいくつかの選択肢を提示できます。

その中には治療としては一番だけれど入院が必要だったり、

治療としては今一つだけれど自宅でゆっくりできる時間があったり、

治療効果はほとんど望めないけれど、嫌いな病院に行かなくてよかったり、

さまざまな選択肢が存在しています。

そして「病気を一番治せそうな選択肢が、必ずしもベストとは限らない」

ということは皆さんもお分かりいただけるかと思います。

病気で亡くなってしまうかもしれないけれど、

「残された時間を家族とゆっくり過ごす」

というのが一番大事になる事だってあるはずです。

治る可能性が低い状況で、

苦痛を受け入れてまで治療を続ける事を望まない

そういった可能性だってあります。

じゃあどんな選択肢が一番良いのでしょうか?

 

 

「一番良い」とは誰にとって?

本来であれば、

「ペット本人にとって一番良い」が理想でしょう。

しかし本人は喋ることが出来ませんから、

本人に決めさせることは不可能です。

そのため、

飼い主さんが考える「この子にとって一番良い」

選択肢を採択するのが現実的でしょう。

 

自分が決めていいのか?という悩み

よくご相談される悩みとして、

「この子にとって大事な決定を自分がしてしまっていいのか?」

というものがあります。

この悩みに対する個人的な意見として、

まず第1に、

「飼い主さんが自分のために考えて選んだものであれば、

ペットも決して不満に思う事は無いんじゃないか」と考えています。

そして第2に、

「他に決める事が出来るとすれば、獣医師しかいませんが、

本当に我々が決めてしまってよいのでしょうか?」という事です。

獣医師としては基本的に病気を治していきたいと考えるもので、

どうしても治療をやっていく方向性にバイアスがかかっています。

その上で、ずっと一緒に暮らしてきた家族ではなく、

赤の他人である我々獣医師が決めるのは、

その子的にも嫌がるのではないでしょうか。

 

本人が喋ることが出来ない以上、

人間側の勝手な憶測で話をせざるを得ませんが、

もし自分がペットだったらそう考えると思います。

 

飼い主さんが決めるにあたって

そうは言っても、ほとんどの飼い主さんが迷います。

その中で考えを進めるための取っ掛かりとして、

「これだけは嫌だ」という観点を考える方法があります。

・本人が痛い、苦しいのが嫌だ

・後であれやこれをやってみたら良かったと思うのが嫌だ

・本人と一緒に過ごせないのが嫌だ

など、色々と出てくると思いますが、

一つだけを選んでそれを避けられるように選択肢を選ぶと、

少しでも考えやすくなるのではないかと思います。

 

 

まとめ

ペットは喋れないので、家族である飼い主さんが決めた方がよい

迷うようであれば、避けたい事を中心に考えを進めてみる

 

以上、ご参考までに。

それではまた。

 

 

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