耳寄り情報

犬や猫に手からご飯をあげてはダメな3つの理由

投稿日:

先ほどテレビを眺めていたら、

とある芸能人がペットの猫に手でご飯をあげているシーンを

微笑ましい光景として放映されていました。

ペットが手からごはんを食べてくれる喜びは分かりますが、

獣医師として「その行為はNO!!」

と思ってしまいましたので、

今日はその辺をお話ししていきます。

 

 

犬や猫に手からご飯をあげてはダメな3つの理由

 

 

手からご飯をあげるメリットってあるの?

さて、そもそも「手からご飯をあげる理由があるのかどうか」

という事を考えておく必要がありますが、

実際に何かメリットってあるのでしょうか?

・慕われている気分になれる

・カワイイ

うん、これは良いメリットですね。

それは決して否定できないでしょう。

さて、ここからが本番です。

 

 

手からご飯をあげるデメリットとは?

ご飯を手からあげる事にメリットがあるなら、

当然デメリットもあるはずですので、それを見ていきましょう。

 

1、手からじゃないと食べなくなる

たま~に手からあげるぐらいであれば問題ないかもしれませんが、

定期的に手からあげている場合には、

「食べ物は手から貰うものだ」

という間違った学習がなされる可能性があります。

これが習慣化してしまった場合には、

飼い主さんの手以外からは一切口を付けなくなるので、

お皿や自動給餌器などは使えません。

食事時はずっと付きっきりになる必要が出てしまいます。

それなりに面倒な問題ですね。

 

2、入院時(HOTEL時)に困る

1の問題とも関連がありますが、

私が獣医師として最も懸念する問題がこれです。

手から貰う事に慣れた子は、動物病院ではご飯を食べません。

手間暇かけて飼い主さんの手からご飯食べている子が、

見知らぬ場所で皿に入れられたご飯を食べるはずが無いですから。

こうなりますと、

食欲がないから食べないのか、

飼い主の手じゃないから食べないのかがわかりません。

入院中は食欲を重要な項目の一つとして活用していますから、

それが使えなくなるというのは非常に痛いです。

「食欲が回復したら退院」とすることも多いですが、

いつまで経っても食べないので退院の目途が立てづらいです。

 

また、食べない分の栄養補充はどうします?

・口から強制的に給餌を行う

・点滴で栄養を流す

・鼻や首にチューブを挿管して給餌する

などの方法はありますが、

・誤嚥のリスク

・処置のストレス

・チューブ挿管時の組織損傷や麻酔リスク

などのデメリットが付きまとってきます。

なので普通に食べてくれる方が圧倒的に良いのは言うまでもありません。

 

生涯に渡って動物病院を使う予定が無いのであれば話は別ですが、

そういう訳にはいかないと思いますので、

ぜひとも考慮すべき問題だと思います。

 

3、手を噛まれる可能性がある

手からご飯をあげた場合には本人にその気が無くとも、

誤って手を噛まれる恐れがあります。

「うちの子はそんな事はしない!」という方もいるでしょう。

まあ平常時はそうかもしれませんが、

・体の調子が悪くてイライラしている時

・ご飯をあげるのが遅くなってしまった時

・高齢になって痴呆が進んだ時

こういった時に本当に手を齧られないと言えるのでしょうか?

過信は禁物だと思います。

 

 

おわりに

今日は手からご飯をあげる事の弊害についてお話ししました。

まあ本当に伝えたいのは、

「入院した時に困るからやめてね」

というただ1点です。

手であげる事のメリットも一応考えてはみましたが、

・メリットを享受するのは飼い主

・デメリットを享受するのはペット

という事を考えると、

やっぱり手からご飯をあげるべきではないと思います。

STOP手から給餌。

それではまた。

-耳寄り情報

Copyright© わんにゃんライフ ~獣医師監修~ , 2020 All Rights Reserved Powered by STINGER.