お家に帰ってきてみたら、犬が片足をあげていた・・・
激しい物音がして様子を見に行ったら猫が足を引きずっていた・・・
このように思いがけずペットが足を負傷する事は珍しくありません。
そっとしておくだけで治ってしまうこともありますが、
ものによっては手術を必要とする事もあります。
飼い主さんとしてはどこまで様子を見ていいものか迷うと思いますので、
その辺りの簡単な指標についてお話ししておきたいと思います。
犬・猫が足を痛がる時、様子をみても大丈夫?原因はどんな病気が考えられる?
足を痛がる原因にはどんなものがあるか
足を痛がる病気としては様々なものが考えられます。
<骨に問題がある場合>
骨折、腫瘍
<筋肉に問題がある場合>
打ち身、ねんざ、筋炎
<関節に問題がある場合>
脱臼、関節炎
<皮膚に問題がある場合>
皮膚炎、外傷
<血管に問題がある場合>
血栓症、血管炎
上記以外にもあるとは思いますが、
ほとんどのケースは上記のどれかに当てはまるでしょう。
ご覧いただければわかると思いますが、
軽症なものから、重症なものまで幅広く存在しています。
様子を見ても大丈夫な時
様子をみても大丈夫なものは、軽症なものが原因の時です。
具体例としては、ねんざや打ち身、軽い外傷などの時です。
判断のポイントとしては、
・足を地面についている時もある
・触っても泣き叫んだりはしない
・食欲がある
・時間と共に症状が落ち着いてくる
という点が挙げられます。
こういった状況であれば、病院に行く必要はないかもしれません。
もちろん100%はありえませんので、
様子を見ていておかしければ病院に行きましょう。
病院に行くべき時
先ほどのケースに当てはまらない場合には、
すべて病院に行くべきものと思ってください。
病院に行ってマイナスになる事はないでしょうし、
早急に対処が必要な病気も含まれます。
とはいえ、それだけでは内容が薄いので、
特に注意を要する症状をあげておきます。
<後ろ足を引きずる>
麻痺が起きているので、血栓症の可能性があります。
対処が遅れると片足に麻痺が残ったり、壊死したりする可能性があり、
最悪の場合には命に関わるかもしれません。
また神経的な問題の場合は、排尿に関わる神経も麻痺していて、
排尿困難によって急性腎不全になるかもしれません。
<良くなったり、悪くなったりを繰り返す>
様子を見ているうちに治った場合、
飼い主さんとしては安心しがちですが、
再度悪くなったり良くなったりを繰り返すようであれば問題です。
一過性のものでないということは原因が残り続けているという事であり、
繰り返す中で徐々に病気が進行しているかもしれません。
その様な病気で例を挙げると、
骨の腫瘍であれば早期の治療が良い事は言うまでもないですし、
膝のお皿の脱臼であれば、手術が必要な状態なのかもしれません。
早めに一度受診をして、原因を調べておいた方がよいでしょう。
結果として様子をみてみる事になるかもしれませんが、
飼い主さんも心配しなくてすむでしょうし、
何もわからない中で様子をみるのとは大違いです。
おわりに
今日は足を痛がる時に、
「様子をみても大丈夫かどうか」を判断するためのポイントをお話ししました。
とはいえあくまでも簡易の指標でしかないので、
できるだけ病院に行く方が良いという事は忘れないようにお願いします。
それではまた。