病気について

猫の尿が赤い時…緊急疾患の可能性も考えよう

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ネコのおしっこが赤いとか、血が混じっているとか、

そういった症状は比較的よくみられます。

猫の祖先はヤマネコで、人と暮らすようになってイエネコとなった歴史があり、

中東の砂漠地帯が原産地であったので、水が少ない環境で暮らしてきました。

そのせいかオシッコにかかわるトラブルが非常に多いのが猫の特徴でもあります。

その中で多い症状が今回の「血尿」です。

 

血尿はなぜ起こるのか?

血尿が起きるのは、おしっこが作られてから尿として排出されるまでの間、

途中の経路のどこかに出血があるからです。

おしっこは、

腎臓で作られる

尿管を通って移動する

膀胱に貯められる

尿道を通って移動する

ペニスや陰部から排出される

という経路を辿っています。

このどこかに出血があるということです。

なにもないところから突然出血することはありませんので、

どこかに炎症があるということでもあります。

 

血尿の原因となる病気とは?

血尿の原因となる病気を多い順に挙げていくと、

  1. 膀胱炎
  2. 尿道閉塞
  3. 血液凝固不全
  4. 尿管結石
  5. 膀胱ポリープ
  6. 膀胱腫瘍
  7. ペニス損傷
  8. 腎結石
  9. 腎盂腎炎
  10. 膣炎

となります。ほかにも珍しい病気などで血尿になる可能性はありますが、

ほとんどの場合においてどれかの病気に該当するはずです。

さて、この中で一つだけ毛色が病気が混じっているのがわかりますでしょうか?

3の血液凝固不全です。

これは尿路系の問題というよりは血液の問題で、

通常であればすぐ止まってしまうような微量の出血が、

血液が固まる能力の問題によりなかなか止まらず、

それによって血尿が見られてしまうという病気です。

おしっこ系の検査をしていてもあまり原因がつかめず繰り返す、

そんな時はこの病気も考えないといけないことがあります。

 

それとは別に、この中で緊急疾患である病気が一つだけ混じっています。

それは2の尿道閉塞です。

 

血尿が緊急疾患になりうる理由

タイトルにちょっと怖い書き方をしたのは、

血尿の時にこの尿道閉塞のことがあって、その場合にはすぐに対処しないと

命にかかわってしまう可能性があるからです。

 

そもそも尿道閉塞とはどういう病気かといいますと、

おしっこの通り道である尿道に石や分泌物が詰まってしまって尿が出せない状態です。

尿は腎臓から次々と新しいのが作られて送られてくるのに、

すでに溜まっている尿を捨てることができず、尿は行き場を失くしてしまいます。

その結果どうなるかというと、腎臓がダメになってしまうのです。

これが血尿の時に起こりえる最悪のケースで、尿道閉塞からの急性腎不全です。

この状態が進んだ時には、元気や食欲が低下したり、嘔吐が見られたりと

おしっこ以外の症状がみられるようになりますので、

血尿の時にそういった追加の症状が見られたらすぐにでも病院に行くべきです。

それだけは覚えておいてください。

ちなみにほとんど雄にしか起こりませんので、雌の子は心配する必要ありません。

(雌の尿道は穴が大きいので、そうそう詰まることはないのです)

 

血尿の治療はどうするの?

話を血尿に戻しましょう。

血尿の場合には、その原因の病気を治療していくこととなります。

ほとんどは膀胱炎ですが、膀胱炎にも細菌性だったり結石性だったり

いろいろと原因があるのでそれに応じた治療を行うことになります。

尿道閉塞だった場合は、細い管を使って尿道の詰まりを解除することになります。

 

血尿の予防や対策はどうすればいいのか?

血尿はよくあることとはいえ、起こらないに越したことはありません。

では予防や対策はなにかできないのでしょうか。

先ほど挙げた血尿の原因疾患全てを同時に予防するのは難しいですが、

最も効果が高いのはできるだけ水を飲むようにするということでしょう。

飲水量を増やすことで古い尿が膀胱にとどまることを抑制でき、

感染や結石の析出を予防することができます。

ただ、猫に「水を飲んで」といってもその通りに動いてはくれませんので、

人間側が水を飲んでくれるようになるための工夫をする必要があります。

 

水を飲ませる工夫

まず飼っている猫の水を飲む癖を考えましょう。

蛇口からしか飲まないとか、風呂場の水だけ口にするとか、湯冷まししかのまないとか、

そういった特殊な癖がある場合にはできるだけその状況を作ってあげてください。

あまり癖がないようでしたら、水飲み場のバリエーションを増えやす事が効果的です。

高いところや床の上など、場所のバリエーションだけでなく、

平皿に近い器や淵の高い器、常に還流している水が流れる装置付き器など、

器のバリエーションもいろいろ揃えてあげるとよいでしょう。

他にはスポイトや注射器で半強制的に口に入れるという方法もありますが、

ストレスになることもあるので病気でないならそこまでする必要はないと思います。

 

参考になりましたでしょうか、それではまた。

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