病気について

犬・猫の痴呆の治療法は?(夜鳴きの対策や治し方)

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最近、ペットの痴呆について相談されることが増えてきましたので、

治療法や対策について一度ご紹介しておきます。

また夜鳴きについても後の方でお話しさせていただきます。

 

痴呆について

痴呆とは

痴呆・・・脳の障害や老衰のため、知的・精神的能力が失われていること

現実的には「年を取ってボケた」ぐらいの意味合いで使うことが多いでしょう。

 

犬猫にも痴呆はあるのか

高齢になった犬や猫でも人間と同じように痴呆の症状が出ます。

最近では獣医療の発展や飼い主の意識向上によりペットの寿命が延びていますので、

それに伴って痴呆に至る可能性も上がってきています。

 

犬、猫が痴呆だとどんな症状がでるのか

典型的な症状だと、同じ場所をぐるぐると一定方向に回り続けたり、

何もないのにずっと吠え続けたりします。

他には壁に突き当たっても前に進もうとしたり、

前進しかできずに角にはまり込んでしまったりすることもあります。

部屋を回っているだけならそれほど困りはしませんが、

吠え続けると近所迷惑になったり夜に眠れなくなるので大変です。

 

犬、猫の痴呆に治療法はあるのか?

年寄りの犬・猫に起きる痴呆に根本的な治療法はありません。

おそらく加齢により脳の変性が起きていると考えられ、

それを完全に元の状態に戻すことは難しいと思います。

少しでも進行を遅らせるのが治療の目的となりますが、

DHA(ドコサヘキサエン酸)のサプリメントを摂取することで

痴呆の症状がある程度改善される可能性があります。

論文などの医学的エビデンスがあるわけではないですが、

DHAを含むサプリメントを投与することで痴呆が改善したという話があります。

すべての患者さんに効果があるわけではないですが、試してみる価値はあるでしょう。

 

どのDHAサプリメントがオススメ?

ペット用のDHAサプリメントが販売されていますが、人用のサプリメントでも大丈夫です。

しいて薦めるならばDHA含有量の多い商品ということになりますが、

剤形もカプセル、錠剤、液体と色々ありますので与えやすい物を選んでも良いでしょう。

 

量はどの程度あげればよい?

ペット用のものであればメーカー指定の量をあげれば大丈夫です。

人用のものであれば、1日に1単位(1錠とか1カプセル)を目安にあげましょう。

 

ちなみに多量にあげることで効果をUPさせようとする方がたまにいますが、

あげればあげるほど効果が出るわけではありませんし、

下痢などになる可能性がありますのであげ過ぎないようにしてください。

 

どのぐらいで効果が現れるのか?

早ければ1週間以内に変化が出てくるでしょう。

逆に1ヶ月以上続けて与えても改善が見られない場合は、

残念ながら効果がないと判断したほうが良いでしょう。

 

他の治療法について

まずは最寄の動物病院に相談してみましょう。

もしかすると痴呆ではなく問題行動の一端であって、治せるのかもしれません。

痴呆であっても生活習慣を改善したり、いくつかの薬を試してみることで

ある程度、症状をコントロールできるかもしれません。

薬としては鎮静剤や抗酸化剤、メラトニンなどを使用することが多いです。

ただし病院の方針で痴呆に対する鎮静薬の処方はできないといわれるかもしれませんので、

その場合は別の病院にも相談してみるとよいでしょう。

 

 

夜鳴きについて

もっとも飼い主さんを悩ませるのは夜鳴きです。

痴呆が少し改善して夜鳴きをやめてくれるのが一番いいのですが、

なかなかそう上手くいかないことがほとんどですので、何とかする必要があります。

いくつか対処法をご紹介します。

 

1、朝型生活をキープする

夜に鳴かれて困るので、昼間に鳴くようにする、というのがこの選択肢です。

そのためには生活リズム(起きている時間)を朝型で維持する必要があります。

痴呆の子は昼夜逆転した生活リズムになることが多いので、

昼間寝ていて、夜になると活発に吠え始めることがあります。

できるだけ昼の間には寝ないように起こしてあげて、夜には寝ている状態を目指しましょう。

生活リズムの調整にメラトニンの薬を使用することもありますので、

興味があれば獣医師に相談してみてください。

 

2、生活に刺激を増やす

生活リズム以外の手段で薬に頼らず夜鳴きに対処する方法として、

できるだけ脳に刺激を与えて痴呆の症状を和らげるやり方があります。

散歩にできるだけいく、新しいおもちゃを与える、一緒に遊ぶ時間をふやす

いろんな人や動物に合わせる、知らない場所に連れていくなどの行動によって

できるだけ脳に刺激を与えていくと、効果があるかもしれません。

 

3、鎮静剤を使用する

すぐに夜鳴きをなんとかしたい場合には薬に頼らざるを得ません。

そういった時には鎮静剤が活躍してくれます。

鎮静剤を使えば意識レベルを下げられますので、夜鳴きをだいぶ抑えることが可能です。

難点としては薬が効かなくなってきたり、肝臓に負担がかかってきたりしますので、

ずっと使い続けるのは難しいかもしれません。

それでも使わざるを得ないケースがほとんどでしょうから、

しっかりと説明を受けたうえで鎮静剤は使用するようにしましょう。

 

4、声帯を切除する

鳴き声が困るのであれば、物理的に鳴けないようにするのがこの方法です。

全身麻酔をかけて喉の所にある声帯を切除することで声が出ないようになります。

しかし痴呆で夜鳴きしている場合には高齢で全身麻酔にリスクが伴うことがほとんどで、

短時間の手術とはいえ、命を天秤にかけながらの手術になってしまうでしょう。

また体にメスを入れることになりますので抵抗のある飼い主さんも多いと思います。

そのためあまりお勧めできない選択肢となります。

 

4つご紹介しましたが、実際には薬に頼って何とかすることがほとんどかもしれません。

それでも選択肢として持っておき、必要に応じてチャレンジしてみる価値はあると思います。

 

 

 

以上、痴呆と夜鳴きについてまとめてみましたが、参考になりましたでしょうか。

それではまた。

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