獣医について

道行く犬をみて獣医が思うこと

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もうすっかり春ですし、お散歩日よりも続いていますね。

ぷらっと外を歩くと色んなわんこが散歩している所に出くわします。

名も知らぬわんこを眺めたときに獣医はどんなことを考えているのか、

そんなことを今日はお話ししてみます。

 

まず見かけた犬種に応じて第一印象が決まります。

「人は見た目が10割」とかそういう言葉もありましたが、

やはり犬も見た目が10割なわけでそれに大きく影響する犬種は大事です。

少し前に取り上げた2018年人気犬種ランキングのところに載っているような

人気犬種を見かけることが多いのですが、

そういう人気犬種は見かけたとしても特に心が動くことは少ないですね。

よく見るからこそ有難みが少ないというか、レア欲をそそられないというか。

逆に珍しい犬種を連れていたりすると、やっぱり「おっ」と目を引かれますね。

この前ボルゾイを散歩している方がいたのですが、

颯爽と歩くスリムなボルゾイを見てるとかっこいいなーと見とれてしまいました。

職業柄色んな犬に出会うわけですので、普通の犬種には見慣れてしまい、

珍しい犬を見てみたい欲がひっそりと溜まっているのかもしれません。

 

次は可愛さを勝手に評価しています。

歩き方がかわいいとか、飼い主をちらちら見てるのがかわいいとか、

おしりのぷりぷり感が可愛いとか、顔が可愛いとかですね。

ついジロジロみてしまうので、飼い主に訝しむ目線を送られることもしばしば。

 

あとは、明らかに病気を思わせる様子だと色々と考えてしまいます。

お腹の皮膚が全くなくて色素沈着がある柴犬を見かければ、

アトピー性皮膚炎か甲状腺機能低下症じゃないの?治療してるの?治せるよ?

とおせっかいを焼きたくなりますし、

なんだか歩き方に違和感のあるトイプードルを見かければ、

股関節の先天的異常だとか、膝蓋骨内包脱臼だとか、前十字靭帯の部分断裂とか、

色々な鑑別疾患を頭の中に浮かべてしまいます。

これは日々の診療で必須なスキルなので、自動的に行われてしまう所ですね。

だからといって、「おたくのわんちゃん、病気だと思いますが病院行ってますか?」

と声をかけたことはありません。

いきなりしらない人にそんなことを言われても、

怪しまれるか、余計なお世話だと思われるかのどちらかでしょう。

それに飼い犬が何らかの病気を抱えていることにうすうす感づいてはいるものの、

色々な理由から見て見ぬふりをしたくてハッキリとさせたくないという飼い主さんも

やはり一定数いるというのがわかっているからでもあります。

病気の早期発見をしてくれてありがとうと喜ぶ方もいるかもしれないでしょうが、

そういう意識の高い飼い主さんはすでに自分で気づいていて、

私に指摘されるよりもはるか前に病院に連れていってる方が多いと思いますし。

 

そんなこんなで頭の中でただの犬好き妄想を繰り広げたり、

突然獣医ぶって病気の推察をおっぱじめたりと自由気ままに過ごしています。

あなたのペットも知らない間に獣医さんにチェックされているかもしれませんよ?

だからどうしたという話ですがw

 

それではまた。

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