病気について

猫の腎不全について

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いきなりですが、問題です。

10歳の猫の内、腎臓が悪い子は何%でしょうか?

 

 

 

 

 

 

 

答えは約50%です。

何と半分の子が腎臓が悪いという結果になります。「うちの子は10歳超えているけど元気で何も問題ない」、そう思っているあなたにこそ知ってほしいことがいくつかあります。

 

1.腎臓は一度悪くなると、回復することはない

腎臓は皮膚や肝臓などと違って病気によって機能が下がってしまうと、もう元の状態に戻ることはできません(急性の腎不全であれば戻ることもありますが)。年齢とともに悪化した腎臓はそれ以上良くはならないのです。なので腎不全は早めに発見して、今よりも悪くさせないということが大事になってきます。

しかし…

2.腎臓は悪化してきても気付かないことが多い

腎臓が悪化してくるとおしっこの量が増えたり、皮膚が脱水してきたり、口臭がしてきたり、食欲が落ちたりします。しかしどれもゆるやかに進行してくることが多いのでわかりにくいですし、飼い主さんとしては歳をとったせいでそうなったのかな?とあまり気にしないことが多いです。そのため飼い主さんが腎不全に気付くということがなかなか難しい。

じゃあ獣医なら見つけることができるかというとこれもなかなか難しく、一般的な血液検査では腎機能が25%まで低下してこないと異常値として見つけることができないといわれています。早期発見のための検査もいくつかありますが、そもそも病院には「病気になってる」と思わないと連れて行かないはずですから、早期発見ができるタイミングが少ないという問題もあります。なので腎臓が悪くなっていても気づかずに、相当悪化してから初めて気づくということが多いのです。

そして悪化してしまうと…

3.悪化した腎不全の治療は大変なことが多い

悪化した腎不全の治療としては、薬を飲む、食事管理をする、皮下点滴をする、この3つが重要になります。(早期発見できていればどれか1つだけでも対応可能なことは多いです。)そして多くの場合、この治療は飼い主さん自身でやっていただくことになりますが、猫の特性としてどの治療も行うのが難しいことが多いです。

薬⇒苦みや味の違和感に敏感で飲ませても吐き出される、無理やり飲ませようとしても逃げたり攻撃される、

食事管理⇒味にこだわりのある子が多く、一般食と比べると味の劣る腎臓食を食べてくれないことがある

皮下点滴をする⇒濡れることを嫌う上に、針を刺す刺激や痛みに抵抗を示すことが多い。

自宅での治療が一切できず毎日病院に通っている患者さんもいますが、飼い主さんへの時間的・金銭的負担はかなり大きいです。

 

以上をまとめると、

猫は腎臓が悪くなりやすく、早期発見も難しいし、一度悪くなったら戻らない上に治療が大変

そしてこの問題を解決するためには

飼い主さん自身が腎臓の状態に気を配ってあげ、定期健診を行って早期発見を図る必要がある

ということです。

 

ぜひともご参考にしてください。

それではまた。

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