病気について

犬・猫の白内障の治療法について ~手術をするかどうか迷う人へ~

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こんにちは、avetです。

今日はタイトル通りのお話になります。

白内障自体に語りたいことは山ほどありますが、

その中でも特に治療に的を絞ってお届けします。

治療以外も知りたい方は、

白内障

をご覧ください。

 

 

はじめに

白内障は人でもよくみられる病気ですので、

「犬・猫の白内障も人と同じ病気だ」というイメージが先行してしまっています。

そのため「白内障=高齢になって目が白くなる病気」という印象が強いですが、

実際にはそれとは異なる発生も見られますし、人とは事情も異なるので

人の白内障のイメージから一回離れた方が良いかと思います。

 

 

白内障ってどんな病気?

さらっとだけ触れますと、

ピント調節を行っている目の中の水晶体と呼ばれるレンズが白濁する病気です。

人とは違って若齢発症したり、急速に白いのが進行することもあります。

 

 

白内障の治療は?

大きく分けると、内科治療と外科治療(手術)に分かれます。

まずはそれぞれの特徴を見ていきましょう。

内科治療

<概要>

目薬またはサプリメントの投与を行う

<目標>

白内障が更に進行していくペースを遅らせる

<予後>

レンズの白濁自体を取る治療ではありませんので根本的な治療法ではなく、

治療をしていても病気は少しずつ進行していきますので、

いずれ外科的な治療が必要になる可能性があります。

<治療費>

月1000~2000円程度になることが多いです。

 

外科治療

<概要>

全身麻酔下で手術を行い、白くなったレンズを交換する

<目標>

根本的な治療による視覚の回復

<詳細>

水晶体の中身を超音波で崩して吸い取り、代わりに人工レンズを挿入することで

水晶体の白濁を除去する手術を行います。

全身麻酔を必要とする事に加え、手術には特別な器具とスキルが必要になるため

一般的な動物病院で行うことはまずないでしょう。

通常は2次病院と呼ばれる眼科専門病院や大規模な総合病院の眼科に紹介され、

そちらで手術を行うことになります。

手術のための入院は1・2泊程度の短期間なことが多いですが、

病院の方針によってはもう少し長い所もあるかもしれません。

手術後も緑内障や網膜剥離といった術後の併発疾患に注意しながら

こまめに目薬を差す必要がありますので、なかなかに大変です。

<予後>

外科治療は内科治療と違って根本的な治療法になりますので、

手術が上手くいけばその後は二度と白内障に悩むことはありません。

<治療費>

病院によって大きく異なる可能性がありますが、

少なくとも片目で30万円、両目で50万円程度はかかると思っておいた方がよく、

かなりの費用負担になるのは確実です。

 

 

手術をした方がいいのか?

白内障と一口に言っても、

・若くして発症しているのか、高齢になって出てきたのか

・白濁のステージはどれぐらいか

・片目だけなのか、両目なのか

・白内障以外の目の病気があるのか

・全身麻酔に耐えられそうか

など様々な状況が考えられますので、

一概に「手術をした方がいい、しない方がいい」と言うことはできません

その中でもざっくり振り分けるとするならば、

・これから長い期間にわたって視覚が温存できそうであれば手術推奨

・麻酔が厳しい、寿命が近い、費用が厳しいならば手術は推奨しない

ということになると思います。

眼科の担当医としっかり話をした上で決めるのが一番良いでしょう。

(白内障に限らず、一般的なかかりつけで対応できない手術に関しては

 かかりつけの主治医では知識不足な可能性もありますので、

 できるだけ専門医と話して手術をする・しないを決めた方が良いと思います。)

 

 

 

参考になりましたでしょうか?

それではまた。

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