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猫がトイレの前後で走り回るのは病気?それとも問題ない?【トイレハイ】

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猫ブーム、来てますね。

当院でも猫の診察が多いですが、たまに聞かれる質問が、

「トイレに行った後に走り回るんですが、病気ですか?」です。

猫を飼いなれている人であれば、俗にいう「トイレハイ」と呼ばれるものであり、

病気ではないと知っているのでしょうが、知らないとびっくりしてしまいます。

ということで今日はトイレハイについて。

 

トイレハイとはなんぞや?

トイレハイとはその名の通り、

「トイレの前後にやたらとハイテンションになってしまう現象」です。

大事なのは「現象」というところで、「病気」ではありません。

猫にはまあまあ良く見られる現象ですが、犬にはありません。

 

トイレハイはほっといても大丈夫?

大丈夫です。

病気ではないので、治す必要もありません。

(治そうとしても難しいのではないかと思いますが・・・)

ただしトイレハイになった時にものを引っ掻いたり、蹴飛ばしたりするようであれば、

トイレを無難な位置に配置したり、周りのものを防護シートで覆ったりと

何らかの対処は必要かもしれませんが、その程度で十分でしょう。

 

トイレハイと見せかけて病気ってことは?

気付かれにくい病気でトイレハイのような行動をする可能性がある病気は、

甲状腺機能亢進症ぐらいだと思います。

トイレ以外のタイミングでもテンションが高い、高齢の猫である、

昔に比べて活動性が高い、よく餌を食べる割には痩せているなどの兆候があれば、

もしかするとこの病気なのかもしれません。

詳しくは以下の記事を参考にしてください。

甲状腺機能亢進症

また、膀胱炎や尿道閉塞、肛門周囲の問題などで排泄の時に痛みを感じて興奮している

といったケースも考えられなくはないですが、

その場合には飼い主さんでも明らかにおかしいと気づくと思いますので、

わざわざ警戒するほどの必要はないでしょう。

 

ということで、もし甲状腺機能亢進症を疑わせる症状があれば一度獣医に相談する、

病気に対してはその程度の警戒で十分だと言えます。

 

なんでトイレハイになるの?

今のところ、理由はわかりません

・猫の祖先が自分の住処から離れたところでトイレをする習性があり、

トイレ後には住処に戻ろうとしていたから

・排泄行為は無防備なので、すぐに逃げる必要があったため

・排泄時はリラックスモードであるが、その反動として興奮モードになるから

などいくつかの説がありますが、解明されることはないでしょう。

解明されても病気じゃないから特にいい事があるわけでもないですし・・・

そういう生き物だということでいいんじゃないでしょうか。

 

トイレハイの予防は可能?

既にトイレハイ行動が見られる子に対して、今後しないようにする予防は難しそうです。

まだしたことがない子がトイレハイ行動を起こさないようにする、

これであれば可能かもしれませんが、これから述べるのは完全な自論です。

なのでエビデンス(根拠)もないし、効果は保証しかねます

 

1、トイレを猫にとって安全な場所に置く

例えばキャットタワーの上の方だったり、部屋の隅っこの邪魔されにくい所だったり。

 

2、トイレ中の猫を眺めたり、邪魔しない

トイレ後にトイレ砂等をすぐに交換するためにスタンバイしていませんか?

まだ出てきそうなのに、出た分を片付けるために一旦退かせてたりしませんか?

人間だったらやられて嫌な事ですし、猫もたぶん嫌でしょうからやめておきましょう。

 

3、トイレ周辺にフェロモングッズを使用する

予防にそこまでしなくてもいいだろうとは思いますが、

フェリウェイという猫のフェロモングッズがあります。

これを置いておくことで興奮を予防できるかもしれません。

 

どれも考え方のベースとしては、

「猫を興奮させない、リラックスしてトイレをさせる」

という所を重要視しています。

猫は泌尿器系のトラブルも多いので、トイレ環境を良くすることによって

他の良い相乗効果も期待できるかもしれません。

 

まあトイレハイは病気じゃないので、そこまで頑張らなくてもいいとは思ってますが。

それではまた。

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