胃酸過多


危険度

低い

 


発生頻度

犬:多い

猫:少ない

 


分類

消化器疾患

 


症状

朝起きたら吐いた跡がある、朝食前に吐く

 


詳細

胃酸過多の症状は一過性のものであり、大抵は朝の食事前に嘔吐が見られる。特に前日の夕食から当日の朝食まで時間が長い場合に起こりやすく、長時間に渡る空腹状態からペットは胃酸が過剰になり、胃に違和感を覚えた結果嘔吐が起こる。ほとんどの場合には嘔吐後にも元気や食欲が問題なく、食事を与えればいつもどおり食べてしまう。

特に治療を必要とする病気ではないため、たまに見られる程度であれば様子を見ていても問題はない。しかし繰り返し見られるようであれば何かしらの対策を取ることが望ましい。その理由は3つ、

1、嘔吐により電解質を喪失するため、体のイオンバランスが乱れていく可能性がある

2、逆流した胃液により食道が焼けてしまい、食道炎を併発する可能性がある

3、胃酸過多ではなく、嘔吐を引き起こす他の疾患の可能性がある

である。

 


診断

問診と治療への反応性を踏まえて診断を行う。

診断につながるポイントは、

・食事前の嘔吐

・空腹時間が長い状態での嘔吐

・嘔吐後に元気や食欲が問題ない

・嘔吐しても胃液(黄色い液体で、場合により泡を伴う)しか見られない

である。

 


治療

空腹時間を短くするように食事のタイミングを調整すると、費用も掛からず効果も大きいのでオススメである。寝る前に夜食としてフードを少量あげるのがよいが、今までの食事にそうしたものを追加してしまうとカロリーオーバーになり、肥満になってしまうことが心配される。そのため朝や夜のご飯を一部取り分けておいて、寝る前にあげるのがベストである。

また、空腹感を紛らわせる効果のある食物繊維が豊富なフードに変更するのもよい。その際は可溶性食物繊維ではなく、不溶性食物繊維のものを選ぶこと。減量用のダイエットフードでは食物繊維が豊富で、体積あたりのカロリーが低い(多く食べられる)ものも多いことから、胃酸過多への対策として用いるのも有効である。

それ以外の方法としては胃酸抑制剤を投薬するという手もあるが、食事の調整だけで対応可能な問題に薬を使用するのは躊躇われる。食べムラがあって食事のタイミングや種類の調整が難しい場合などには試してみる価値はあるかもしれない。

なお胃酸過多を防止するために起床したらまず給餌を行うことも考えるかもしれないが、その場合には食後しばらく散歩などの運動は行わないように注意が必要である。(食後の運動は胃捻転のリスクを高める可能性があるので控えたほうが良い)

 


予後

良い

 

注意

 

 

 

 

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