ぶどう中毒


危険度

普通

 


発生頻度

犬:普通

猫:少ない

 


分類

代謝性疾患

 


症状

元気低下、食欲低下、嘔吐、下痢、尿量増加、飲水量の増加などの症状がみられる可能性がある

 


詳細

現時点では原因物質など不明ではあるが、ぶどうを食べることによって急性腎不全になる可能性が報告されている。毒性量も個体差が大きく、ぶどう一粒を食べただけで腎不全になってしまったという報告も存在しており、ペットには1粒たりとも与えない方が良いと思われる。

 


診断

基本的に問診だけで診断は可能であるが、腎不全になっていないかどうかを確かめるために血液検査を行うことも多い。

 


治療

・根本的治療

【1、催吐処置】
食べてから1・2時間以内であれば胃の中に中毒物質がまだ残っている可能性が高く、早急に動物病院に連れて行って吐かせる処置を行うことが一般的である。しかし必ずしも吐き出すとは限らないこと、吐き出させたとしても残った一部が体に吸収されてしまうこと、吐かせたことにより胃液で食道が焼けてしまい、食道炎になるリスクがあることなどには注意が必要である。

なお一部のインターネットサイトに記載されている、「食塩を過剰投与することで吐かせる方法」は絶対に止めたほうが良い。もしも吐かなかった場合に食塩中毒を引き起こし、場合によっては命にかかわる可能性がある。

【2、胃洗浄処置】
食べた毒物の量が多い場合などでは、催吐処置だけでなく胃洗浄処置も行うことがあるが、そこまでやることは一般的に少ないと思われる。

【3、粘膜保護剤・吸着剤の投与】
粘膜保護剤で胃や腸の表面をコーティングしたり、活性炭を飲ませることで中毒物質を吸着させたりすることで体に吸収される中毒物質の量を減らす処置である。

【4、点滴治療】
静脈に点滴を流して、血中の中毒物質の濃度を下げる治療である。

【5、強制利尿】
利尿剤を投与して尿の量を増やし、尿から排泄する原因物質の量を増やす治療である。腎臓に負担がかかるために、腎臓が悪い患者では適応できない。ぶどう中毒の場合には急性腎不全のリスクが高いことから、選択されにくい治療法となる。

 

・対症療法
時間経過によって何らかの症状が出てきた場合には対症療法を行っていく。例えば嘔吐が見られた場合には制吐剤を、下痢が見られた場合には下痢止めを使用するといった具合である。

 

 

予後

不明

個体差が大きいことから、予後の予測は難しい。数日経過しても腎不全の兆候がなければ問題ないと判断してもよいだろう。

注意

 

 

 

 

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