扁平上皮癌


危険度

高い

 


発生頻度

犬:少ない

猫:普通

 


分類

腫瘍性疾患

 


症状

初期では症状を示さないことが多い。皮膚が原発の際には患部の脱毛や赤みがみられたり、患者本人がしきりに気にするような痒み等が感じられることもある。

腫瘍が進行した場合には、発熱、元気食欲の低下といった一般的な症状や、腫瘍発生部位の隆起や骨破壊とそれに伴う疼痛、場所によっては嘔吐や下痢がみられることもある。

 


詳細

体に存在する扁平上皮細胞が腫瘍化することで扁平上皮癌となる。扁平上皮は皮膚に限らず存在するので、皮膚以外の場所でも発症しうる。扁平上皮癌は悪性腫瘍であるため早期発見と早期治療が重要になるが、そのためには体表にできたしこりや隆起を早期に検査することが必要になる。普段からコミュニケーションを兼ねて体を触っていれば少しでも可能性が上がるであろう。

一般的な皮膚炎のようにみえることもあるのでまず皮膚炎の治療が行われるも、治療に反応しないか、良くなったり悪くなったりする場合に最終的にこの疾患が診断されることもある。

特に猫では顔面や鼻腔にできることが多いが、後述するように治療が難しいため経過が悪くなりやすく、急速に進行していくことが多い。腫瘍の進行は組織を破壊し強い痛みを引き起こすだけでなく、口や鼻の正常な構造を破綻することで生活の質を急速に下げてしまう。また飼い主にとっても、顔面の変形による見た目の変化や本人のQOLの低下などから精神的負担も大きくなってしまう。

 


診断

基本的には患部の細胞診(針を刺して取れた細胞を顕微鏡で確認する検査)と病理組織検査(しこりを切除して薄くスライスしたものを顕微鏡で確認する検査)の両方を行って診断するが、片方のみで診断することもある。

 


治療

一般論として悪性腫瘍に対しては外科的切除、抗癌剤投与、放射線照射を組み合わせて治療を行う。しかし扁平上皮癌の場合には、場所によって外科的に切除できない場合があること、抗癌剤が効きにくい腫瘍ということ、一般的な病院には放射線装置がないことなどが合わさって治療に苦慮することが多い。

体表の皮膚に腫瘍が存在する場合には外科的切除が最も有効である。顔面や鼻の穴の中など完全に切除できない場所に存在する場合には主治医と相談した上で治療をどうするかよく考える必要がある。内臓などにできた場合には、どの臓器にどの程度の大きさで発生しているのかによって治療が変わるが、再生力の強い臓器や摘出しても問題ない臓器の場合には積極的に切除したほうが良いと思われる。ただしリンパ節や遠方の臓器に転移が診られる場合には、外科的な切除は基本的に無意味であり、抗癌剤の投与を行うか、緩和治療のみを行っていくことになる。

 


予後

悪い

注意

 

 

 

 

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