クッシング症候群(副腎皮質機能亢進症)


危険度

低い

ただし他の病気を引き起こしたり、突然死したりすることがある

 


発生頻度

犬:普通

猫:非常に稀

 


分類

内分泌疾患

 


症状

多飲多尿、お腹がボテっとしている、皮膚が薄い、脱毛、皮膚や膀胱に感染を起こしやすい、など様々

 


詳細

クッシング症候群とは、副腎という臓器の皮質で作られているホルモンが過剰に存在している病気のことをさす。副腎にホルモンを作成するように指示を出しているのは脳の下垂体であり、この下垂体もしくは副腎が腫瘍化することによって、副腎皮質ホルモンが過剰に生産されることとなる。この副腎皮質ホルモン過剰による影響は全身に及び、易感染化、皮膚の脆弱化、膀胱結石ができやすくなる、動脈硬化、高脂血症、脱毛など様々な悪影響が出る。繰り返し外耳炎や皮膚炎が起こり治療への反応性も悪い場合に、この病気が基礎疾患として存在していることが原因になっているケースも多い。

普段の生活で病気と思うような症状が出ないため病気が気づかずに放置されていることも多いが、水の飲む量が多いことはヒントになりやすいため疑わしい場合は一日の飲水量の測定が推奨される。通常の飲水量は体重1kgあたり40mlで概算できるが、この飲水量が倍以上に増えている場合は病的な増加を示しており、クッシング症候群を含むいくつかの病気の可能性が示唆される。

ステロイドの長期間投与や過剰投与によって医原的にクッシング症候群となってしまうこともあり、その場合には早急にステロイドを減薬することが望ましいが、急激に減量すると体に反動が出てしまうこともあり徐々にしか減薬はできない。

上記のように全身に様々な悪影響が出ることに加えて、原因はハッキリとしないが突然死することもあるため治療が推奨される。

 


診断

超音波検査による副腎サイズの確認と、ACTH刺激試験によるコルチゾール値をもとに診断する。副腎のサイズは通常よりも大きくなっていることが多く、片側のことも両側のこともある。

MRI撮影を行い下垂体の腫瘍か、副腎の腫瘍なのかを判別することが望ましいが、実際に行うことは少ない。

診断後も定期的にコルチゾールの値を測定する必要がある。

 


治療

副腎皮質ホルモン合成阻害剤であるトリロスタンを内服することにより治療を行うのが一般的である。注意点としては、治る病気ではないので一生涯薬を続ける必要があることと、途中で薬の効き具合を定期的に測る必要があること、そしてトリロスタンの値段が高いため治療費がかかることである。

下垂体腫瘍性の場合には外科手術も適応となるが、実際に手術を行うことは稀と思われる。

 


予後

適切にコントロールできていれば良好

 

注意

 

 

 

 

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