巻き爪


危険度

低い

 


発生頻度

犬:多い

猫:多い

 


分類

皮膚疾患

 


症状

爪が肉球に刺さっている、手から血が出ている、足先を触ると怒る、片足を上げている、ジャンプができなくなった等

 


詳細

犬や猫は爪が時間経過と共に伸びてくるが、円を描くように長くなってくる。爪きりを定期的に行っていれば巻き爪になることはないが、数ヶ月以上の期間に渡って爪切りを行っていないと巻き爪となって、その先端が肉球に突き刺さったり、皮膚に傷を作ってしまうことがある。特に散歩不足で爪が削れない、日頃から爪切りをしていない、爪砥ぎをしない性格などの場合にはリスクが高い。狼爪と呼ばれる前足の親指に当たる部分は意識しないと見えづらく、伸びていても気づかれないために巻き爪が最も起きやすい。そのため自宅で爪を切っている場合には狼爪を切り忘れないように注意したほうが良い。

特に肉球は傷の治りが悪くデリケートな場所でもあるため、治療に苦慮する場合があり、巻き爪になってから治すよりは日頃から爪を切っておいた方が良い。そして肉球を処置されることにトラウマができてしまい、爪周辺をそれまで以上に触れなくなるという悪循環に陥らないためにも定期的な爪切りは望ましいといえる。気性の荒い犬・猫ほど「爪を切れない → 巻き爪になる」という流れになりやすく、そういったペットでは鎮静剤を投与した上での治療になることもある。

 


診断

視診により行う

 


治療

まずは伸びすぎた爪を切ることになるが、巻き爪になってしまった状態では普通の爪切りで切ることはできず、ペンチやニッパーなどを使用して一度切れ目を作ることが多い。肉球や皮膚に深く突き刺さった爪を取り除いた瞬間に出血することも多く、止血剤を塗り込んだり血管を焼いたりする処置が必要な場合もある。傷が広い場合には皮膚用ステープラーや縫合糸を使用して傷を縫い合わせることもあるが、体重がかかる場所であり、汚染もされやすいと治癒を阻害する要素が多いため、要注意である。患部を気にしてなめる場合にはエリザベスカラーを用いるか、包帯等で巻いておくことになるが、包帯等は口で外そうとして誤飲してしまうリスクがあることから、カラーとセットで行うほうが良い。

一度巻き爪になってしまった患者は、その後も再発する可能性が高いので爪切りを定期的に行うことが必須である。もし自宅でできなかったとしても、動物病院に連れて行き爪を切るべきである。

 


予後

治ってしまえば問題はない

 

注意

 

 

 

 

※注意事項

このサイトの医療情報を基にご自身で病気を判断することは控え、必ず獣医師の診断を受けてください。また当サイトの情報を基に行動されて発生した不利益等について、当サイトは一切の責任を負いませんのでご了承ください。

投稿日:

Copyright© わんにゃんライフ ~獣医師監修~ , 2019 All Rights Reserved Powered by STINGER.