毛包虫(アカラス、ニキビダニ)症


危険度

低い

 


発生頻度

犬:少ない

猫:少ない

 


分類

感染症疾患

 


症状

皮膚の痒み、赤み、脱毛、フケ、かさぶた、悪臭など

 


詳細

体表に常在する毛包虫(アカラス、ニキビダニは呼び名が違うだけで同じものを指す)が様々な理由によって過剰に増殖してしまう疾患である。通常の免疫機能や皮膚のバリア機能が存在してれば毛包虫が増加することは少なく、この疾患の背景には甲状腺機能低下症や副腎皮質機能亢進症、アレルギー性皮膚炎、アトピー性皮膚炎などの基礎疾患が存在することが多い。また、生体の機能が正常であってもステロイドなどによって免疫を抑制していると発症することがある。

 


診断

皮膚検査による。

幹部の毛をピンセットで抜いたり、皮膚を削り取ったりして顕微鏡で観察することで増殖した毛包虫が確認できるため、診断は比較的容易で費用もかからない。ただし皮膚検査での検出感度が100%ではないため、増殖した数が少ないと1度の検査で発見できないこともあるため注意が必要である。

 


治療

まずは毛包虫が増える原因となっている基礎疾患を見つけ出し、そちらの治療を進めることが重要なポイントとなる。これを行わずに毛包虫の駆除ばかりしていても、延々と治らないという事態にもなりかねない。

毛包虫自体を殺す方法としては、皮下注射、錠剤の投与、シャンプー療法、スポットオン製剤の選択肢がある。それぞれの特徴をよく見て主治医と相談することが望ましい。なおどの選択肢を選んだとしても駆除が終わるまで数週間の期間を要することは頭に入れておく必要がある。

1、皮下注射:定期的に注射を打つことで駆除を行う。薬剤の種類によって、毎日か週に一度かを選択することになる。肝臓に負担がかかったり、神経症状が出たりするリスクもあるため、実行に際してはよく獣医の話を聞いてからの方が良い。

2、錠剤:毎日錠剤を飲ませることで駆除を行う。数週間と長期にわたって薬を毎日飲ませる必要があり、かつ1錠あたりの値段もそれなりにするため非常に治療費が高くなりやすい。

3、シャンプー:抗ダニ効果を持つ薬用シャンプーで患部を洗っていく。治療効果は高いが、薬液の副作用が強く出やすいためあまりお勧めしかねる。特に全身を洗う場合には注意が必要である。

4、スポットオン製剤:背中に薬液を垂らすだけなので簡単ではあるが、効果が弱くあまり期待できない。

 


予後

良い

(ただし、基礎疾患が治癒しない場合は再発する可能性が高い)

 

注意

 

 

 

 

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