精巣腫瘍


危険度

中程度

 


発生頻度

犬:少ない

猫:稀

 


分類

生殖器疾患、腫瘍性疾患

 


症状

精巣が大きくなる、乳腺が発達する、脱毛するなどの症状がみられることがある。

また、腫瘍が進行した場合は、元気食欲の低下や、嘔吐・嘔吐、発熱などがみられる可能性がある。

 


詳細

精巣のどの細胞が腫瘍化するかによって、セルトリ細胞腫、ライディッヒ細胞腫(間質細胞腫)、セミノーマ(精上皮腫)に分類することができる。特に腹腔内に取り残された精巣(陰睾)は通常の10倍以上腫瘍化しやすいと言われている。

セルトリ細胞腫:雌性ホルモンであるエストロジェンを産生している細胞が腫瘍化したものである。3種の精巣腫瘍の中では1番有害な腫瘍である。エストロジェンによって乳腺が大きくなったり、雄を引き寄せたりとあたかも雌のような挙動を取ることがある。またエストロジェンはステロイドでもあるため、その過剰によって骨髄抑制や脱毛が引き起こされたりすることもある。

ライディッヒ細胞腫:雄性ホルモンであるテストステロンを産生している細胞が腫瘍化したものである。症状がほとんど出ないことが多く、精巣も大きくならない良性の腫瘍である。

セミノーマ:精上皮細胞が腫瘍化したものである。精巣が大きくなることが多い。転移や雌性化を起こすことは少ない良性の腫瘍である。

 

去勢によって精巣を摘出している場合はこの病気にならないため、交配を考えていない個体は去勢を行うことで予防できる。

 


診断

細胞診や病理検査にて診断する。細胞診ではどの細胞が腫瘍化しているのかを確定することは難しいため、治療を兼ねて外科的切除を行い、摘出した睾丸を病理検査に出すことによって確定診断を行うことが多いと思われる。

体表リンパ節の触診に加えて血液検査、レントゲン検査、超音波検査を行い、転移・浸潤の有無を確かめておくことも重要である。

 


治療

転移・浸潤がない場合は、去勢手術を行い、精巣を除去することで行う。

近くのリンパ節や臓器に転移・浸潤を起こしている場合には、外科的切除、抗ガン剤、放射線治療の中から状況に応じていくつかを選択して行うこととなる。

 


予後

転移・浸潤を起こしていない場合は、外科的切除により予後は良好である。

近傍リンパ節や他の臓器への転移・浸潤がある場合には、どの細胞が腫瘍化しているのかということや、どの臓器・リンパ節にどの程度転移しているのかといったことで予後が変わってくるため、一概に言うことはできない。

 

注意

 

 

 

 

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