喘息


危険度

低い

 


発生頻度

犬:少ない

猫:やや多い

 


分類

呼吸器疾患

 


症状

咳をする、呼吸が荒い、変な呼吸の音がする、息が苦しそう、など

 


詳細

喘息は咳や呼吸状態の悪化などが繰り返し見られる病気である。空気の通り道のうち、奥の方である気管や気管支に炎症や分泌物などが異常に発生することで症状が出ることになる。その原因の多くは何らかの物質に対するアレルギーと思われるが、対象を特定することは難しいケースがほとんどである。そしてアレルギーは体質であり治るものではないため、治療によって症状が改善しても再発することが多く、長期的な管理が必要な事も多い厄介な病気でもある。

 


診断

問診、胸部の聴診、レントゲン検査を合わせて診断を行う。必須の検査ではないが、血液検査を行って好酸球の数を確認することもある。呼吸器の専門病院や大学病院などでは全身麻酔下で気管支内視鏡検査を行い、気管支の閉塞状況や分泌物の細菌培養検査、気管支洗浄液の細胞診検査などを行っている所もある。

特に珍しい病気ではないため、経験則によって(検査を行わずに)仮診断が下され治療が行われることもあるが、治療にステロイドを使用することが多いためにあまり推奨された方法ではないと思われる。

 


治療

喘息は早期発見と早期治療が重要であり、治療に時間がかかって慢性化すると気管支や肺が変化した状態から元に戻らなくなってしまう事をまず知っておくべきである。

気管支拡張剤、ステロイド、抗生剤、免疫抑制剤、消炎剤、抗ヒスタミン薬などの薬剤を使用して治療を行う。中でもステロイドが重要な薬剤であり、多くの場合に内服薬として処方されることとなる。しかしステロイドは高用量・長期間の使用の際に副作用が出る恐れがあるため、出来る限り低用量で使用することが推奨される。患者によっては高用量のステロイドを使用しないと状態を維持できないこともあるため、その場合には主治医とよく相談する必要があるだろう。

薬を気体にして吸い込むことで患部に薬剤を直接届けることができ、かつ全身性の副作用を起こしにくいというメリットを得られるため、ネブライザー治療や吸入治療によって治療を行う事も多い。ただしネブライザーには専用の機械が必要になる、吸入治療は動物が嫌がる事があるなどの欠点も存在する。

薬剤による治療と並行して環境改善も非常に重要であり、飼育環境での禁煙や空気清浄機の設置、まめな掃除などを行う事が治療の助けとなる。特定の時期にだけ症状が強い場合には花粉などに反応していることも考えられるため、その期間は窓を開けない事や外に洗濯物を干さない事などを徹底するのもよい。

 


予後

普通

命に関わることは少ないが、根治することが難しいため、予後は良いとは言い難い。

注意

 

 

 

 

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