チョコレート中毒


危険度

低い

大量に摂取した場合には命に関わるかもしれない

 


発生頻度

犬:普通

猫:少ない

 


分類

代謝性疾患

 


症状

そわそわしている、下痢、嘔吐、多飲多尿、失禁

重症化した場合には、痙攣、不整脈、昏睡など

 


詳細

チョコレートやお茶、コーヒーにはテオブロミン、カフェイン、アミノフィリンなどのキサンチン誘導体が含まれており、これを誤って摂取すると中毒を起こす可能性がある。チョコレートの中ではカカオの含有量が多いほど中毒症状が出やすいと言われている。中毒を起こす目安量が比較的多めなため、問題なく経過する事が多いが、個体差も大きいと言われており、基本的には診察を受けたほうが安心と思われる。

 


診断

基本的に問診だけで診断は可能であるが、血液検査を行うことも多い。

 


治療

・根本的治療

【1、催吐処置】
食べてから1・2時間以内であれば胃の中に中毒物質がまだ残っている可能性が高く、早急に動物病院に連れて行って吐かせる処置を行うことが一般的である。しかし必ずしも吐き出すとは限らないこと、吐き出させたとしても残った一部が体に吸収されてしまうこと、吐かせたことにより胃液で食道が焼けてしまい、食道炎になるリスクがあることなどには注意が必要である。

なお一部のインターネットサイトでは「食塩を過剰投与することで自宅でも吐かせる事ができる」と記載しているが、吐かなかった場合に食塩中毒を引き起こし、場合によっては命にかかわる可能性もあるため絶対に止めたほうが良い。

【2、胃洗浄処置】
食べた毒物の量が多い場合などでは、催吐処置だけでなく胃洗浄処置も行うことがあるが、そこまでやることは一般的に少ないと思われる。

【3、粘膜保護剤・吸着剤の投与】
粘膜保護剤で胃や腸の表面をコーティングしたり、活性炭を飲ませることで中毒物質を吸着させたりすることで体に吸収される中毒物質の量を減らす処置である。

【4、点滴治療】
静脈に点滴を流して、血中の中毒物質の濃度を下げる治療である。

【5、強制利尿】
利尿剤を投与して尿の量を増やし、尿から排泄する原因物質の量を増やす治療である。腎臓に負担がかかるために、腎臓が悪い患者では適応できない。

 

・対症療法
時間経過によって何らかの症状が出てきた場合には対症療法を行っていく。例えば嘔吐が見られた場合には制吐剤を、下痢が見られた場合には下痢止めを使用するといった具合である。

大量摂取によって不整脈や痙攣などを起こした場合には入院管理となり、抗不整脈薬や鎮静剤などを投与しつつ落ち着くのを待つことになる。

 


予後

良い

大量摂取でなければ大きな問題になることは少ない

注意

 

 

 

 

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