玉ねぎ中毒


危険度

高い

命に関わる可能性がある

 


発生頻度

犬:普通

猫:少ない

 


分類

代謝性疾患

 


症状

早期症状:嘔吐、下痢、元気・食欲低下、お腹を痛がる

長期症状:フラフラする、すぐに疲れる、下の色が薄い、呼吸が荒いなど

貧血に関連した症状が出始めるのは数日後と言われているが、短時間のうちに食あたりに近い症状が見られる事もある。

 


詳細

タマネギ、葱、にんにく、ニラなどのネギ類には有機硫化物が含まれており、これを犬や猫が誤って摂取すると血液中の赤血球が破壊される可能性がある。
玉ねぎを煮込んだスープやカレーなどの摂取でも玉ねぎ中毒は起きうる。

体重1kgあたりの中毒量は犬で15~30g、猫で5gとされているが個体差もあるため、少量だから大丈夫と安易に考えない方が良い。

 


診断

基本的に問診だけで診断は可能であるが、貧血の状況を確認するために血液検査も行うことが一般的である。

 


治療

・根本的治療

【1、催吐処置】
食べてから1・2時間以内であれば胃の中に中毒物質がまだ残っている可能性が高く、早急に動物病院に連れて行って吐かせる処置を行うことが一般的である。しかし必ずしも吐き出すとは限らないこと、吐き出させたとしても残った一部が体に吸収されてしまうこと、吐かせたことにより胃液で食道が焼けてしまい、食道炎になるリスクがあることなどには注意が必要である。

なお一部のインターネットサイトでは「食塩を過剰投与することで自宅でも吐かせる事ができる」と記載しているが、吐かなかった場合に食塩中毒を引き起こし、場合によっては命にかかわる可能性もあるため絶対に止めたほうが良い。

【2、胃洗浄処置】
食べた毒物の量が多い場合などでは、催吐処置だけでなく胃洗浄処置も行うことがあるが、そこまでやることは一般的に少ないと思われる。

【3、粘膜保護剤・吸着剤の投与】
粘膜保護剤で胃や腸の表面をコーティングしたり、活性炭を飲ませることで中毒物質を吸着させたりすることで体に吸収される中毒物質の量を減らす処置である。

【4、点滴治療】
静脈に点滴を流して、血中の中毒物質の濃度を下げる治療である。

【5、強制利尿】
利尿剤を投与して尿の量を増やし、尿から排泄する原因物質の量を増やす治療である。腎臓に負担がかかるために、腎臓が悪い患者では適応できない。

 

・対症療法
時間経過によって何らかの症状が出てきた場合には対症療法を行っていく。例えば貧血が出てきた場合には増血剤の投与や輸血処置を、嘔吐が見られた場合には制吐剤を、下痢が見られた場合には下痢止めを使用するといった具合である。

 


予後

普通

しっかりと対処できればそこまで危険性が高いわけではないが、食べた量が多い場合や治療が遅れた場合、他の疾患を併発した場合などには治療の成績が悪くなる可能性が高くなる。

 

注意

 

 

 

 

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