胆嚢粘液嚢腫


危険度

高い

命に関わるため、早急な外科手術が推奨される

 


発生頻度

犬:普通

猫:非常に稀

 


分類

消化器疾患

 


症状

平常時:無症状

胆管閉塞や胆嚢破裂に繋がった場合:元気食欲の低下、嘔吐、黄疸、お腹を痛がる、ぐったりしている

 


詳細

肝臓が分泌した消化液は食べ物を消化する時にだけ消化管に放出するのが最も効率的であり、そのために消化液を一時的に保管する場所が必要であるが、その役割を担うのが胆嚢である。この胆嚢において本来はサラサラのはずの消化液がドロドロと粘液状になって大量に貯まっている状態が胆嚢粘液嚢腫である。胆嚢内に粘液が貯まっているだけであれば何も症状は出ないが、胆嚢内に感染を起こしたり、粘液上の消化液が通り道の胆管を閉塞させたり、胆嚢が破裂したりすると一気に状態が悪化してしまうため非常にリスクの高い状態である。特に胆嚢破裂は一度起こってしまうと死亡率も高く、そうなる前に手術により胆嚢を摘出しておくことが推奨される。

胆嚢破裂前に手術を行った場合の入院期間は1週間程度、費用は20万程度になると思われる。胆嚢破裂を起こした場合には状況によるため目安が出しにくいが、入院も費用も増えることは確かである。

 


診断

超音波検査によって診断される。

診断には必要ないが、現状の把握や治療効果の判定のために血液検査で肝臓系や脂質系の数字もチェックされることが多い。

 


治療

・破裂前の場合

理想の治療は破裂する前に外科的に胆嚢を切除してしまう事であるが、「見た目は健康なのに手術をする」という事に抵抗のある人も多い。必ずしも破裂するとは限らないことも踏まえて、どうするかを主治医とよく相談する方が良いだろう。手術を行わない場合は内服薬を飲みつつ経過を見ることになるが、常に破裂や胆管閉塞を起こすリスクと隣り合わせである。

 

・胆嚢が破裂してしまった場合

早急に胆嚢切除を行うことが望ましいが、衰弱していて全身麻酔が躊躇われるケースも多い。点滴などによる治療を行い状態を回復させながら、本人の体調や検査結果を踏まえて手術のタイミングを計ることとなる。

 

胆嚢切除自体はそこまで難しい手術ではないが、術後に肝臓の数値が上昇したまま下がらなかったり、調子が上がらないことがある。術後は点滴や抗生剤の投与など、一般的な内科療法を行うこととなる。

 


予後

胆嚢を切除して術後から回復した場合には、予後は良好である。

内科的治療を選択した場合には胆嚢が破裂しなければ良好だが、破裂した時に予後が一気に悪くなってしまう。

注意

 

 

 

 

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